ユースケース

高気密・高断熱住宅の断熱性能をデータで見える化する — SwitchBot温湿度計による外気影響の計測

高気密・高断熱住宅の断熱性能をデータで見える化する — SwitchBot温湿度計による外気影響の計測

UA値や断熱等級は設計上の計算値です。「実際に建てた家が外気の影響をどれくらい受けているか」は、住んでみて初めてわかる部分があります。

SwitchBot温湿度計を複数台設置してgramで記録すると、外気温と室内温度を同じグラフに重ねて比較できます。外気が急激に変化したときに室内温度がどれくらいの時間差で・どれくらいの幅で追随するかが可視化され、断熱性能の実態をデータとして示せます。

断熱性能をデータで示すとはどういうことか

外気応答の「遅れ」と「減衰」を見る

断熱性能が高い住宅では、外気温が急変しても室内温度はすぐには変化しません。深夜に外気温が5℃まで下がっても室内は23℃を保っている、あるいは日中に外気温が32℃に達しても室内は26℃にとどまっている——こうした「外気の影響を受けにくさ」が断熱性能の実態です。

グラフで見ると、外気温の折れ線と室内温度の折れ線の「開き幅」と「変化の遅れ」として現れます。断熱性能が高いほど、2本の線の差が大きく、室内温度の変化はゆっくりになります。

モデルハウスで断熱性能を継続分析できる

モデルハウスにSwitchBot温湿度計を設置して通年計測を続けると、夏・冬それぞれの外気応答パターンを蓄積できます。「真夏の日中に外気温が35℃を超えても室内は何℃にとどまるか」「真冬の深夜に外気温が0℃近くまで下がっても室内温度はどう保たれるか」という実データが積み上がり、来場者への説明に使える具体的な根拠になります。

設計値や断熱等級の数字に加えて、「このモデルハウスで実際に計測したグラフ」を示せることは、説明の説得力を高めます。

部屋ごとの温度ムラを記録できる

高気密・高断熱住宅でも、北側の部屋・吹き抜け付近・窓が多い部屋などでは温度ムラが生じることがあります。複数の部屋に温湿度計を設置して同時記録することで、どの部屋がどれくらい外気の影響を受けやすいかを定量的に把握できます。

計測の設置構成

基本構成(外気との比較)

  • 室外に1台:直射日光・雨が当たらない日陰に設置(北側軒下など)
  • 室内に1台以上:計測したい部屋ごとに設置

外気温と室内温度を同じ時間軸で記録し、gramのグラフで重ねて表示することで、断熱の応答を視覚化できます。

複数部屋の温度ムラ計測

  • リビング・寝室・北側の部屋・吹き抜け付近など、温度差が出やすい場所に設置
  • gramで全室のグラフを1画面に並べて比較

gramで計測データを記録・分析する

外気温と室内温度を同じグラフで重ねて表示

gramでは複数のSwitchBot温湿度計のデータを1画面に重ねて表示できます。室外の温湿度計と室内の温湿度計をどちらもgramに登録すれば、外気温と室内温度の推移を同じグラフ上で比較できます。

「昨夜の最低外気温は3℃だったが、室内は16℃を下回らなかった」という事実がグラフとして残ります。

引き渡し後の住宅を長期間モニタリングできる

gramはデータを継続的に記録するため、引き渡し後の住宅の温湿度推移を季節をまたいで保存できます。入居後1か月・半年・1年と記録を続けることで、「冬の朝方にどれだけ室温が保たれているか」「夏の昼間の室温上昇がどの程度か」という実生活での断熱性能の実態を把握できます。

施主からアフターサービスの問い合わせがあった際に、環境データを根拠として参照できます。

事務所のPCから複数物件を確認できる

gramはWebアプリなのでインストール不要で、PCでもスマートフォンでもブラウザからアクセスできます。複数の施工物件にそれぞれSwitchBotを設置していれば、事務所のPCから各物件のデータをまとめて確認できます。現地に行かなくても計測データをリモートで確認・分析できます。

データを施主への説明資料に活用できる

gramのグラフはブラウザのスクリーンショット機能で保存できます。「この期間の外気温の変化に対して、室内温度はこの程度しか変動しませんでした」という形で、視覚的な説明資料として使えます。断熱性能を数値だけでなくグラフで示すことで、施主の理解を得やすくなります。

gramを使って断熱性能をデータで見える化しよう

ここまで紹介した「外気温と室内温度の重ねグラフ」「複数部屋の温度ムラ記録」「モデルハウスでの通年分析」「引き渡し後の長期モニタリング」は、gramとSwitchBot温湿度計の組み合わせで実現できます。

gramはWebアプリなのでインストール不要で、PCでもスマートフォンでもブラウザからアクセスできます。事務所のPCで複数物件のデータを分析したり、現地でスマートフォンからリアルタイムの数値を確認したりと、場面に合わせて使い分けられます。

利用に必要なものは以下の通りです。

  • SwitchBot温湿度計(室外用・室内用、計測箇所の数だけ)
  • SwitchBotハブ(建物ごとに1台。Hub Mini・Hub 2・Hub 3のいずれか)
  • Wi-Fi環境(引き渡し前・空き家の場合はモバイルWi-Fiルーターで代替可能)
  • gramアカウント(無料プランから利用可能)
  • SwitchBot APIトークンと秘密鍵

ハブの選び方・APIトークンの取得手順はそれぞれ以下の記事で解説しています。

まとめ

UA値・断熱等級などの設計値に加えて、実際に建てた家の外気応答データを記録することで、断熱性能の実態を数値とグラフで示せるようになります。モデルハウスでの通年計測や引き渡し後の長期モニタリングにも使え、施主への説明資料として活用できます。

まず無料プランで試してみてください。

gramを無料で試してみる →

← コラム一覧へ